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ゴールドパックのおいたちA
 
1995年 魔女っこ・しんぶん3月号掲載記事より
 
福田珈琲株式会社   会長 福田 規雄
 
昭和20年代、コーヒーの普及は殆ど喫茶店ルートでした。当時レギュラー・コーヒーを淹れるには、ネルのフィルターを使ったので面倒でした。後に紙フィルターが出回ったのは、日本経済が発展し、大衆の懐も豊かになって、「使い捨て時代」になってからのことです。
 
さて、前述したMJBに代表される米国製のポンド缶コーヒーは、1950年代に日本政府の輸入規制の対象となり、輸入されなくなりました。1963年に400g以下のレギュラー・コーヒ缶の輸入が自由化されても、250g缶のみ輸入され、ポンド缶(450g)は忘れ去られたてい態となりました。
しかしこのことが私たち弱小コーヒー・ロースター(焙煎業者)の生きる道を残してくれたのです。

一方インスタントコーヒー業界では、1960年に森永製菓が製造を開始、爆発的な売れ行きを示しました。続いてゼネラルフーズ、少しおいてネッスル・ジャパンが追従しました。

 さすがに外資系は強く、森永など線香花火のように、あっけなく脱落、外資系2社のみ残りました。このインスタント・コーヒー・ブームがコーヒーの家庭浸透のきっかけとなりました。もっとも、レギュラー・コーヒーの方が美味しいとその位置付けにも役立ちました。「人間万事塞翁が馬」と言うべきです。
 
こうしたこともあり、私たちロースターは何とかして家庭にも進出したい、させたいものだと願っておりました。台所に進出するには、抽出器具の改良や、レギュラー・コーヒーの小売りの方法、新しい包材の研究と模索の連続でした
 
外国の製品も随分参考になりました。とりわけドイツの真空包装技術でした。アルミ箔かと思える袋に250gいれて真空にして、綺麗な辞書のような紙函に詰められておりました。味はというと、真空度が低いために鮮度が落ちて、箱の綺麗さとは対照的にがっかりするものでした。しかし缶詰以上に真空度を高めるには、100%まで真空に出来るこの方法が最良であると大いに刺激を受けました。
この経験と考察が後年、「ゴールドパック」の製造を始める時に基本となりました。

焙煎直後のおいしいレギュラー・コーヒーを一般家庭へも普及させたいという夢の実現への第一歩となったのです。
初期のゴールドパック(まだマコちゃん誕生の前です)
 
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